霧島蕎麦處かわぐちのほっとな一日

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zoom RSS 見ぬ叔父に捧ぐ其の6 軽籠つづき

<<   作成日時 : 2016/08/15 10:15   >>

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古式手打ち
霧島蕎麦處かわぐち
鹿児島県霧島市霧島田口2638−249
☎ 0995−57−4321
店主 川口穰
出身は北九州市八幡東区(旧八幡市立槻田中学校卒業)
おそばは練込以外全て蕎麦粉と水のみで打ち上げています。

昭和16年に支那で死亡。
旅好きで文学青年のような気がします。

見ぬ叔父に捧ぐ

小匪賊の跳梁もこのころから
著しくなるのだが、西瓜畑の襲略は
白昼行ふのである。
裸坊の餓鬼大将は我もわれもと
獲物を抱きかかへて、山裾の竹林に
凱歌をあげ世の春を謳ふのである。
陽焦けの胸から腹にかけて食い散らす
美果の汁滴がべたべたと流れるのも
仔細かまわず、豪奢に食う。
食い残りを家に持って帰る様な量見は
毛頭にないのである。この王候の殿堂にも
換え難い我々の根城から家路に去らふと
する時の味気なさ。
わいわいと帰りながら一斉に振り返って、
正に悲運の王将の思ひと言ほうか。

西瓜の出盛る時分には、その他野菜類と一緒に
牛車に積んで三日おき位に、母に随ひ芦屋の
街まで出掛けて行く。小さな私が手綱を采って
居ると、行ずりの人の目につき易く、親孝行者だ
等といふ褒言葉が耳に入るのが、なんともいえず
楽しいのである。
得々と手綱を牽く私の大人振った姿体は母の眼に
異風な可笑し味をもたらしていたであろう。

次回に続く

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